気がついたらハロプロの沼にハマってた

娘と同年代のハロプロ!の娘たちが好きになってしまいました

ビヨスパイ 大阪 千穐楽


月曜日の午前早い時間帯に仕事が入ったので、前入りを理由にしてBEYOOOOONDSの演劇女子部、ビヨスパイの千秋楽を見るチャンスを得ることができました。

11月は色々と支払いが多くて、ちょっとお金使いすぎ・・・とは思って、躊躇したものの、思い切ってチケットを購入しました。
席は2階席のK列。2階席上手側の通路に面した座席。
ちょっと通路の階段のライトが視界に入ってしまうのですが、ステージまで距離があるのにも関わらずとても見やすい席でした。全体を肉眼で見て、細かな演技の部分は双眼鏡で見るというスタイルです。

進化し深みを増していた演技に感動

さて、3回目の観劇。1回目はストーリーを追うことばかりに気がいってしまって楽しめていませんでしたが、2回目はちょこまかと動く、島倉りかちゃんが演じる「ミカ」を中心に見て、楽しみました。
そして今回は、双眼鏡で細かな演技を堪能することを中心に楽しむことにしました。ストーリーも舞台展開もわかっているので、細部をちゃんと見ておきたいな、と思ったからです。2回見ていますから、どこをしっかり見れば良いかは、わかっているんで。

余裕を持って、ゆったりした心持ちで見るつもりだったのですが、、、実は、一番感動した回になりました。
全部展開がわかっているにも、です。 2回目に見た時に、演技が進化している!と感じたのですが、さらに回数を重ねた千穐楽だけに、すごく磨かれていて感動が凄まじかったです。

ストーリー、セリフ、キャストも同じだけど、演劇ってすごいですね。 うまく言い表すことができないのですが、ストーリーで感動する、言葉を変えると「頭で感動する」のではなくて、見て、全身から伝わってくるもので心を揺さぶられた、「心そのもので感じて感動した」というレベルでした。
最初は、よくあるシナリオ、的にちょっと突き放して見ていたのに、千穐楽はグッと魂を鷲掴みされたのです。

BEYOOOOONDSは、小林萌花ちゃんがいうように「やさしい世界」を持つグループですが、心からの「やさしさ」が演技の裏側で一人一人の登場人物の生い立ちから生き様までしっかりと刻み込まれていて、メンバーさんと登場人物がどんどんシンクロし、深いところから伝わる情報量が比較にならないくらいに増えていました。言葉で表しにくいのだけれど、なんかいい、なんか伝わってくるものがすごい、そんな感じです。

島倉りかちゃんの「ミカ」のハイテンションなノリは、東西に分断される前の同じ孤児院で幸せな子ども時代を共有し、その後に東西の分断により生き別れになった6人の重苦しい空気の裏返しなのですね。
メガネ屋さんの店員研修と思い込むミカの能天気さは、厳しい現実から心を守るための無意識の防御反応なんでしょうね。そういうひとつ一つの自分なりの解釈が、スッと落ちてきて、納得できて、一見単純に見えるストーリーにさまざまな視点から深みを感じ取ることができた、そんな千穐楽でした。

ビヨならでの軽妙さ


レシート姉妹の軽妙さも、どんどん洗練されてた。
あのシーンになると、急に劇場の空気が変わるんですよね。主演の島倉りかちゃんがやきもちやくぐらいに。
その、二人が「ベイビーちゃんたち」にマジックを披露するコーナーがとても好きでした。
演劇でも、いつもの、相変わらずの一岡玲奈さんだし、山﨑夢羽ちゃんの「Mr. ショウ」が本当にハマり役で彼女の新しい魅力に大いに当てられました。本当に楽しかった。
映像が商品化されたら、ぜひ、日替わり全ての二人のシーンを見せてほしいな。
お願いいたします。
もうひとつ好きなのは、日替わりでの小林萌花ちゃんが演じる「ヒカル」とMr. ショウの絡み。
無茶振りするほのぴがものすごく可愛くて、エッて一瞬驚いて、無茶な注文に応じる山﨑夢羽ちゃんのくだりは楽しかった。
たくさん笑った。
これも日替わりの全部を映像作品のオマケに納めてほしい。
夢羽の微妙すぎるモノマネが面白かった。

3回見ましたが、とても満足感の高い演劇でした。 テーマ曲も良かったし、サントラとBlue-ray(DVD)とをセットで販売してほしい。首を長くして待っています。


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最後の舞台挨拶で貰い泣き

公演全体の千穐楽でもありましたので、公演後は全キャストから一言の挨拶がありました。
アンサンプルの4人、汐月しゅうさん、一岡玲奈さん、山﨑夢羽さん、清野桃々姫さん、岡村美波さん、小林萌花さん、そして東のスパイの、江口沙耶さん、里吉うたのさん、平井美葉さん、西のスパイの高瀬くるみさん、西田汐里さん、前田こころさん、最後に島倉りかさんの順。
うーたん、にしの挨拶は、ぐっときた。貰い泣きした。ヤバかった。
この挨拶を聞くだけでも、千秋楽に駆けつけた甲斐はあった。
これで通常の回と同じ価格なのは信じられない。
双眼鏡で表情を見ながら挨拶を聞いて、双眼鏡のレンズが涙で曇り、頬をつたった。
人の心を打つ演技というのは、演じる側にそれだけの負担があるということで、これでもう終わりという現実からくる寂しさもあいさつの節々に感じられ、とても濃密な時間を共有させてもらいました。

もうシンプルに、感謝しかないです。 いいものを見せてもらった、感動させてもった。
コンサートの楽しさとは違う、コンサートの燃焼感とは違う、舞台の静かにじんわりと燃える、遠赤外線のような熱に、心がじんわりと暖かくなりました。
推しのかわいさに、楽しさに、面白さに、全身全霊で浴びて、至福の時を過ごさせてもらいました。
コンサートでは感じることのない、別の種類の感動。
心から申し上げます、ありがとうございました。