気がついたらハロプロの沼にハマってた

娘と同年代のハロプロ!の娘たちが好きになってしまいました

八木栞のナミダ(後編)〜行くぜ!つばきファクトリー公開収録

いい歳したオッサンが、何を血迷ったか家族連れ、カップル、若い人たちで賑わっているよみうりランドまで出掛け、アイドルの番組収録を見るのか?
普通に考えておかしい。
分別のある大人がフツーやることじゃあない。
年甲斐も無い、と窘められるのがオチだ。

で、前編に続いて、2月5日の日曜日によみうりランドの「日テレランランホール」にて開催された、「行くぜ!つばきファクトリー」の番組最終回の公開収録に参加してきました。

場違いだと認識しつつも、なぜ?

おかしいでしょ?
普通。

娘とほぼ同年代の女性アイドルをかわいいと思うのはまあいいとして、なぜこうも応援したくなってしまったのだろう?
この話はいずれこのブログで語ることとして、ともかくもハロー!プロジェクトに沼ハマりして、4人のメンバー加入をきっかけに「つばきファクトリー」がとても気になり、折よく「行くぜ!つばきファクトリー」というBSスカパーチャンネル(現在はサービス終了)の番組が放送されるようになり、見始めたらハマっていた、というものです。

プロデューサーさんには、感謝しなければなりませんね。

で、シーズン3(スペースシャワーTV)の放送が2023年の3月をもって最終回を迎えるため「公開収録をします!」という告知を知り、面白そう、と深い考えもなしに、チケットぴあで先行抽選の申し込みをしてしまったのでした。

会場のことを知っていたら、ビビってしまって、応募しなかったかもしれない。
そもそもよみうりランドがどんな場所なんか知らなかった。開催場所に関心がなかったから、公開収録会場に至るまでの辛い道のりを想像できなかった。
勢い余って、というのはなんとも恐ろしい。

今受験中の娘が受験を成功裡に終えて、二人で一緒に見に行くならいい。でも、もう子育てを終えようとしているオッサンが、陽光の煌めく中、イルミネーションが煌めく中、ボッチで会場まで歩く姿は、痛々しいぜ。

でもまあ、福田真琳ちゃん、八木栞ちゃん、河西結心ちゃん、豫風瑠乃ちゃんの4人をずっと応援していきたいし、もちろんオリメンの8人も好きなので、頑張って見に行ったというわけです。 それでも、よみうりランドのゲートの前で、やっぱ戻ろうか?と逡巡しましたけど。

2公演目の収録へ

1公演目の収録が終わり、次の収録まで1時間以上時間がありました。 夕暮れが近づいていて、イルミネーションが点灯されました。一人ぼっちで見ていても綺麗ですね。余計に心に隙間風が吹きますだ。

ぼっちで噴水ショーを見たり、イルミネーションの芸術的な写真を撮ろうと、もさくさと歩いているうちに、なんとか開場時間が近づき、ホッとして列に並びました。楽しく、笑った1公演目の収録からどう変わるんだろうという期待と、その後のお見送り会で悪目立ちしないかという杞憂を胸にしつつ。

2公演目は、より前方の席。だからか、周囲は、濃いヲタ率が高い。

で、この番組のPさんが配信で語っていたけど、「つばきファクトリーのヲタはガタイの大きい男が多い」を実感。自分は小さい方ではないけど、身長180cm以上、体重90kg以上、というラインを超えた人の率が異様に高い。

正直、結構苦手。座席間隔が狭く感じる、窮屈だ。 座高も高いから、そんな人が前の席だと、女性はかわいそう。

ステージには脚の長いイスが左右に3脚ずつ、足の短い椅子が同様に左右前列に3脚ずつ並んでいる。メンバーさんが座っての収録になるようだ。

2公演目の収録前の注意事項を読み上げるのは、きそらん、新沼希空ちゃん。いい声してる。可愛いボイス。そう、こっちはそつのない説明。

で、始まった。番組の卒業式というコンセプトだった。

八木栞のナミダ

卒業式の式次第になぞらえて、ちょっとした司令が出されて、コーナーが進んでいく。

卒業式といえば、涙がつきものだけど、びっくりしたのが八木ちゃんだった。
挨拶で、「学校での卒業式でも一歳泣いたことなんかないのに、、、」と話していたが、感情がどうにもコントロールできなかったようだ。そんなハプニングをめぐる3人の反応は面白かった。ティッシュなどを舞台袖から持ってきて、心配そうにお世話をする結心氏。なんで泣いているの?とちょっと冷ややかにも見える対応をする真琳。天真爛漫な豫風。

泣きじゃくる八木ちゃんに、心打たれた。
そこはもう、親目線。いい娘だなぁ、と。あの涙なら、騙されてもいいです。

疑いようもなく、この番組は4人にとってとても良いチャンスだったし、ものにできた、と評価できるでしょう。見えないところで、色々と努力をしたのでしょうね。オヤジの想像に過ぎないのですが。

ということで、八木ちゃんが卒業するまで、全面的に推すことにしました。 真琳もいいけど、イチオシは八木ちゃんということで。

もらい泣き

もう、オヤジは涙もろいです。
さまざまな人生経験があるから、色々なものと重ね合わせて、自分ごとのように、ぎゅーっと心が締めつけられてしまう。

番組収録の最後に、各メンバーから番組に対する感謝の言葉を伝えるコーナーがありました。番組プロデューサーの話によると、収録後のお見送り会までの時間が押していて、タイムキーパーからの指摘で阿鼻叫喚の状況だったそうです。
それにも関わらず、全員が思いの丈をしゃべることができるように、"まき"の指示を一切出さなかったそうです。よく我慢したなぁ。
そのおかげで、感動的なスピーチを観覧できた。もらい泣きできた。一連の時間は、とても素晴らしいモーメントだった。

浅倉樹々ちゃんのスピーチ、岸本ゆめのちゃんのスピーチも感動的だった。で、谷本安美ちゃんが、番組スタッフが涙ぐんでいるように見えたのを見て、感動して泣きそうに固まってしまうし、そういうのも、一つひとつが優しさと感謝で溢れていて、いい空間だった。

やばいぐらいに、もらい泣きした。
はたから見たら、キモいおっさんにしかすぎないけど、そんなことはどうだっていい。

人生で経験できることは意外と少ないからこそ

普通の年齢相応の暮らしをしていれば、若い女性アイドルを見にいくなんてことは、ほぼない。
これは断言できる。

でも、ひょんなことから沼にハマって、これまでの人生では決して体験することはないようなことを体験することができた。これは地味にすごいことだ。

19歳の八木栞ちゃんのナミダに、感動する親目線のおっさん。この構図が笑える。普通にありえないことを、体験している。だからいいんだよ、と自己肯定している。

どうせ追体験するなら、今の人生の延長線上ではつまらない。
決して交わりそうになこと、そこを軽く飛び越えていくことが、人生を豊かにする方法なのかもしれない。

お見送り会

収録が無事に終わり、CD予約の特典のお見送り会。
参加券を持っている人は、ホールに残り、順番を待つ。前方の座席の人から誘導されて、ステージに年齢順で並ぶメンバーさんの前を豫風瑠乃ちゃんから山岸理子ちゃんへと横に流れていく。時間にして30秒ぐらいかな。

だんだん順番が近づいてきて、変に緊張してしまう。
初めてを経験中、だ。

話しかけていいのか、何をしていいのか分からず、ただニコニコして両手を振りながら、メンバーの前を通過しただけになってしまった。至近距離で見ることができただけで、満足してしまうのです。

イチオシの八木栞ちゃんは、シャツの色に気がついてくれて、視線をかわすことができた。かわいすぎでしょ。ある意味、大学生の頃にこの沼にハマらなくて幸せだったのかもしれない。

今は、ほぼ同じ年の娘がいるので、その延長線上で見ることができる。だから、すっと自然に応援できる感覚だ。

幸せな気持ちで、会場を後にした。
よみうりランドに入った時は、場違い感で身の置き所がないように感じたけど、勇気を振り絞ってお見送り会まで参加して良かったなぁと、随分と心が暖かくなって、自宅へと帰った。